「宵待歩行」

「宵待歩行」
1991.10.30 角川文庫
詩集。いつになく大きな活字です。どうしたのでしょうか。
「もう一度
 深く息をすって
 その空の一点をよく見れば
 夏空が破綻するところが見えるだろう」

カバーの言葉

歩道橋には光りの筋が落ちている。
どこまでも直進する明るい足跡。
浮かぶようにひとつ。
しずむようにふたつ。
ただようようにみっつ。
そしてまたどこまでも進むと、
咲きこぼれる静かな花々が自由気ままにあらわれる。
かわかない涙はどこへいくのだろう。