「葉っぱ」(単行本)

「葉っぱ」(単行本)
1994.7.3  幻冬舎
いろいろな色や形の葉っぱと詩。
「僕はもう心が痛みはしない。心はもう痛まないが、君を思い出す。
そして君を思うたびに痛まない心から涙がこぼれる。
なぜなのかわからない。涙がこぼれる。」

あとがき

私は、強い気持ちが胸に張りつめて、何があっても大丈夫という気持ちで生きていることに気づいてから、ずいぶん長い時がたちました。
その気持ちは変わらず、今ではもう、どちらかというと強い気持ちのみなもとの方へより近く近づいているように思います。つまり、遠く目を細めるようにして見ていたものが、今は背中の方にあるような感じです。といっても私は、遠く目を細めることが大好きなので、また新たな遠いものが遠くにあります。

私は外を歩く時、あれこれ見ながら歩いています。遠くの町を旅したり、近所にアイスクリームを買いに行く時も、なんだかいろいろ見ています。そして、いつもいつもどんなところにも葉っぱは落ちているなと思っていました。